アルハンブラ宮殿が物語るレコンキスタの歴史

 グラナダの歴史は7世紀からのイスラム教徒の流入に始まる。13世紀にはナスル王朝の都として栄え、1492年、キリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)でその歴史に終止符を打つ。しかし、アルハンブラの無血開城により今も多くのイスラム建築や文化が残されている。緻密な幾何学模様のアラベスクや花咲くパティオなど、イスラム芸術の枠を集めた壮大な建築物はアンダルシア観光のハイライトである。1492年はコロンブスによる新大陸発見の年でもあり、スペインによる大航海時代の幕開けとなる。

 
 
 アルハンブラ宮殿の城壁の外、北を歩いて10分の丘を登ったところに「ヘネラリーウェ庭園」があります。ナスル朝の王たちが宮廷の雑務から逃れて憩いの場を過ごす夏の離宮でした。暑いアンダルシアの夏を涼しく過ごせるよう庭園には常にみどりや花が咲き誇り噴水や池で涼を演出しています。 

 

ヘネラリーフェ庭園の入場門

 

入口付近で目立つのは市街の景色は素晴らしい

 

この庭園は南国の花、水などで施されている細長い庭園のひとつ
 



庭園内には日本にもある「ふじ」が満開でした


 

ヘネラリーフェ庭園からアルハンブラ宮殿を望む

 

ヘネラリーフェ入場付近から見た「アルバイシン」

「アルバイシン」はグラナダ市内の最も古い地区。
元々はイスラム教徒のための居住地。白壁の家と石畳を特徴
としてアルハンブラ宮殿とともに世界遺産に登録された。

   
 

美しいアセキアの中庭(パイィオ)

1958年の火災後、この中庭の本来の構造が見つかり、再建された。
離宮の中核をなすスペイン・イスラムの庭園の完璧の見本である。

   
 

 

この庭園にも壁に装飾が施されている




「ボロの中庭」の入口にある蔓棚



水の階段



ヘネラリーウェ庭園からみたアルハンブラ宮殿
左側はサンタ・マリア教会と右側のナスル朝宮殿




手入れの行き届いたオリーブのトンネル



糸杉をバックの野外劇場





 
モスクの跡地に建てられたサンタ・マリア教会



宮殿には大砲も残されている



「水の塔」

この塔は防御機能以外に、集落全体に水を供給する
用水路を守るというきわめて重要な役割を果たす塔である



数々ある中の塔のひとつ「囚われ人の塔」



アルハンブラ宮殿・ヘネラリフェ庭園は広く、
かなり歩るくことになり、一息入れる観光客



カルロス5世宮殿



カルロス5世宮殿の内部

円形の中庭を備えた、屋根開口部直径30m、
全体直径42mの宮殿内部は簡素でむき出しは歪めない




ドーリア式とトスカーナ式の陸迫を持ち、飾りのついた上下2階
があり、広間の吹き抜けの巨大な輪状の丸天井である。







手前が「メスアール宮」



白壁の家並みのコントラストはきれいである



天文裁きの門

1348年ユースフ1世によって建てられ、アルハンブラ城内
    への出入口で貴族の街の城壁とつながる重要な門である
である



「アルカサーバ」のぶどう酒の門

この門はあるはんふら・アルタ地区への通用門であり、
ぶどう酒の門という名前は1554年から門の内部にあった
免税のぶどう酒市場がもとになって付いたという説があります。





 
 スペイン南部、アンダルシア州グラナダ市の南東にある。馬の背のような形をした丘は頂上部の長さが710m、幅205mにわたって平坦になっているのがアルハンブラ宮殿です。宮殿とはいえ、住宅、官庁、軍隊、モスク、学校、浴場墓地、庭園といった様々な施設を備えた城塞都市であった。当初から全体の形が計画されていたわけでなく、異なる時代に建てられた様々な建築物の複合体であり、その原形はイベリア半島の南部
を版図としたイスラム王国・後ウマイヤ朝のアルカサーバと呼ばれる砦だといわれている。アルハンブラとはアラビア語で「赤い城塞」を意味する。



アルハンブラ宮殿を案内していただくガイドさん






木組みの天井が印象的なメスアール(政庁)の間
80メートルの高さを誇る2本のゴシック様式の塔が印象的な教会



「メスアール」の祈祷室の窓から市街を望む



コマレス宮ファサード

大理石でできた3段の高みにそびえるこのファサードは、
19世紀に大修復された。漆喰の浮き彫り装飾は下から上に向かって
次第に高揚していくが、おそらく古典的な配列を真似たものであろう。




装飾模様を拡大したもの



壁面の装飾は見事である




アラヤネスの中庭と南側柱廊




大使の間」の壁面の装飾

ナスル王朝の権力を象徴する中核であり、
そこにはイスラム王朝の偉大さが濃縮されている。
この部屋の装飾は天井まで手の込んだモザイク
模様が施された豪華さはすばらしい。



広間の天井は王朝の木工技術の枠を集めたもの。
杉の木材8017ピースを組み合わせて模様が作られている




アラヤネスのパティオ

ナスル宮殿の最大の見所で、宮殿の中心部に位置する
「コマレス宮」にあるのがアラヤネスの中庭




水面にコマレス宮が映るように設計
された美しい風景は王たちも愛した。




「諸王の間」から「獅子のパティオ」にかけて
美しいアーチ型の黄金色の柱廊が連続して見られる





正面には「諸王の間」がある




左側には「二姉妹の間「がある



「二姉妹の間」の八角天井に施されている
鐘乳石飾りの装飾は見事でした。




ライオンの噴水

中庭の中央に円形に並べられた白大理石の
12頭のライオンが、その口元から爽やかさを放出させ、
中庭は隅々までその視線で被われている。


      情熱のフラメンコに圧倒される!!

 アンダルシア地方の風土や文化から生まれたフラメンコ。演者たちの感受性が融合して一期一会の舞台が生まれる。歌と踊り、ギターの3者が織りなす迫力のステージを楽しむことができた。
フラメンコは魂の奥底から歌われるカンテ「歌」表情豊かに感情を表現するバイレ「踊り」独特の技法で哀愁を帯びた旋律を演奏するトーケ「ギター」の3つが複雑に絡み合いひとつの世界を作り上げる。激しいリズムにのって「オレ!」の掛け声とともに舞台を盛り上げる。