沖波大漁祭りは海の安全と大漁を祈って穴水町沖波で続けられている祭で、8月14・15日の2日間行われる。15日には海中へキリコを担いで乱舞します。 諏訪神社の神様が海から漂着してきたということから、キリコが海中に入って禊を行うということのようです。能登のキリコ祭りのほとんどは夜が見所になっているが,沖波大漁祭りは、日中が一番の見所の祭りでアマチャカメラマンの人気を集めている。
沖波大漁祭の概要は14日の夜、沖波諏訪神社の道路から「中組」「捨人組」「立戸」の3基のキリコが集まり神事後、キリコは神輿の前後をお供して町内を回り、恵比寿崎のエビス堂を目指します。一方「新生組」「北組」の2基のキリコは集落北側からエビス堂へ進みます。町内では、キリコは深夜まで乱舞し、神輿は日付が変わるころ1基のキリコの先導でお仮屋に到着、夜を明かします。 翌15日午前9時ごろ、お仮屋を出たキリコは約300メートル離れた七尾北湾の景勝地、立戸の浜へ移動します。キリコの高さは7メートル、重さ重さ1.5トンそれぞれ「海有幸」「舞魚群」など海にまつわる縁起のよい文字が入っている。浜辺に勢ぞろいしたキリコは、笛や鉦、太鼓の音に合わせて次々に遠浅の海の中へと進みます。豪快に水しぶきを上げて暴れまくる様子は幻想的な夜間の舞とは違い、荒波を突き進む漁船のようにも見えます。キリコ祭りの特徴である夜の乱舞はほかでは滅多に見られない日中のしかも海中に入っての舞いが楽しめる祭りです。 少子高齢化で祭りの存続が危ぶまれる中、昨年度に続くインターンシップ事業で県内の大学生43人がキリコを担ぎ、地元住民からは伝統継承の若き「助っ人」を歓迎する声が上がっている。 祭りのインターンシップ事業は昨年度から、県と奥能登4市町、金大、金沢星稜大などで構成する能登キャンパス構想推進協議会が担い手不足の解消を目指して実施している。今年の大漁祭りには、昨年度の2倍となる6大学が参加した。
(北國新聞一部、キリコ祭りガイドブックより掲載)
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