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金劒宮(石川県白山市鶴来日詰町)の秋季例大祭「ほうらい祭り」は9日、2日間の日程で開幕した。神輿、「造り物」という人形、獅子舞が鶴来地区を練り歩き、若い衆は雨の中をものともせず威勢の良い掛け声を響かせていた。そして、子供の躍動感ある獅子舞にも魅了された。
この祭りは同市指定無形民族文化財で800年の歴史を持つ。正午に神輿と獅子舞につづき、「新撰組鬼の副長」「閻魔大王」「宝蔵院胤舜」「上杉景勝」など歴史上の人物をテーマにした造り物が金劒宮を出発、担ぎ手の若い衆は「ヨーホーライ」と声を張り上げ、伝統を受け継ぐ心意気をみせていた。
ほうらい祭りの由来
平安末期、天台座主明雲の解任にまで発展した治承元年(1177)の白山宮神輿動座事件の主力が当町金劒宮秋祭りの神輿。隊をなして上洛し、御所を警護する侍と戦ったこととなり、無事に還御したという口伝によるもので、金劒宮秋祭りの神輿渡御は、その名残りを今にとどめ、毎年10月上旬「ほうらい祭り」として800年の伝統を有している。この神輿のお伴「造り物」は、五穀豊穣を感謝して、山野の収穫物を随所にあしらった大型(身の丈5メートル)の「ヤマダシ」で、1ヶ月前から、毎晩若い衆たちが慣れた手つきで武将や歌舞伎の見せ場役者を造ります。「獅子方」は獅子舞でなく、獅子と対決する「棒振り」で獅子退治といった勇壮な演技です。
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