1934年から29年間連邦刑務所だったカリフォルニア州のサンフランシスコ沖2.5Kmにある島。今では年間100万人が訪れる人気の観光名所で「岩ザ・ロック」監獄島とも呼ばれている。
アルカトラズ島は1545人の囚人たちがここに収監されていた。島を取り巻く早い潮流と7度〜10度の冷たい水温のため、絶対に泳いで脱出できない脱獄不可能の島といわれていた。投獄された犯罪者たちは誘拐犯や銀行強盗犯、脱獄常習犯が中心で他の刑務所では更生できなかた凶悪犯も多かった。マフィアの帝王、アル・カポネやマンシンガン・ケリなどもこの島に投獄されていた。島内には彼らが収監されていた独房など施設も保存され一般公開されている。
1962年2人の兄弟が監房から消えるという有名な脱獄事件が発生。手製のドリルで通気穴が広げられており、夜回りに気づかれないようベッドに作り物の人間の顔が置かれ、壁の後のパイプを伝って建物から脱出し、島の北東部から泳ぎだしたと見られているが、島外にたどり着いたかは不明である。この脱獄劇は後に映画「アルカトラズからの脱出」に描かれた。 |