25年以上にわたって札幌と大阪を結んだ豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」が引退を迎え、12日、最終列車が大阪駅を出発、寺井駅付近午後3時20分頃通過、そして午後には大阪行きの最後の列車が札幌駅を出発した。2月から機会あるごとにJR寺井駅沿線を走る「トワイライトエクスプレス」の撮影を撮り続けた。
「トワイライトエクスプレス」は、ブルートレインの車両を改造し1989年7月に運行開始、札幌−大阪間約1500キロを22〜23時間かけて走り、左右、後方の3面に大窓をあしらった最上級個室「スイート」やサロンカーなどが人気を呼んだが、老朽化を理由に引退が決まった。JR北海道、東日本、西日本が共同で運行、運転士が次々と交代するが、車掌の乗務は青森−大阪間をJR西日本が担当し、他の列車では味わえない名所案内の車内放送や乗客同士の気さくなふれあいが好評で、最終列車の切符は2月、受付開始とほぼ同時に完売になった。乗った人に聞くと「日本海の夕陽を見ながら食事を楽しみ、目が覚めたら朝日に輝く内浦湾、車内にいながら別世界行けるのが魅力であった」という。
これまでに約116万人が利用、1900万キロを走破。JR西日本は引退後、車両を団体専用臨時列車として活用することを検討している。列車の名前と伝統は2017年に京阪神や山陰、山陽エリアで運行を始める豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」に引き継がれるという。
○撮影カメラ キヤノンEOS5DマークV レンズ EF24−105mm、EF100−400mmの2本使用
○鉄道写真の撮影の注意
跨線橋に金網がある場合は、レンズを金網に密着して望遠レンズを使い、絞りを絞りすぎないようにした。ピ ントは線路に置きピンにして、設定はシャッタ速度優先にする。
例えば、300mmで撮る場合は最低1/250秒、200mmでは1/500秒、50〜85mmの場合は1/2000以上のシャ ッタ速度で撮影した。ただ、レンズの絞り開放値の関係で設定したときは露出アンダーになってしまうので ISO感度を上げて対処した。また、動体撮影はAFモードの AIサーボAF(キャノン)と連写の組み合わせにし た。「トワイライトエクスプレス」は一般の特急のようなスピードがさほど早くない。
今度は流し撮りにチャレンジ! そして、新幹線(金沢開業)のような超特急の撮影になるが、在来線に比べて はるかにスピードが速い。高架区間が多く、金網フェンスなどでガードされている。撮影制約がとても多い被 写体である。 ハードルが高いだけに撮り甲斐のあるジャンルである。新幹線ならではのテクニックをマスター すればおもしろい。
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