d  所在地 富山市本丸
   種類  平城
   築城主 神保長職
   築城  1532年(天文元年)
   天守  復元天守建築
   
遺構   城跡、石垣
       
    

 

富山城周辺マップ


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 富山城は神通川を自然の堀とし、中枢部は方形の木丸を中心としに4曲輪で構成され、かって広大な水堀で囲まれていた。明治維新後建物がは解体され、城の周囲を巡っていた水堀も本丸と西出丸の南側部分を除き1962年までに順次埋め立てられてしまった。現在の城跡は1954年に建設された模擬天守(後に富山市郷土博物館)を中心に公園化された。
 まず、上橋を渡って本丸部分に入る。鉄御門桝形にある5つの鏡石があり、本丸大手口の鉄御門跡に築かれた模擬天守と多門櫓は、考証による復元建物でないが建築後約60年を経て、シンボルとして定着している。2008年には千歳御殿の門が本丸東側に再移築され、その横の石垣も完成した。城跡の景観は大きく変化した。この門も見どころである。2014年完成を目指して、南北約110×東西約125メートルの範囲の公園再整備工事が行われた。

 富山城は藩政時代、天守閣はなかったとされる。しかし、いまは建っている。1954年富山産業大博覧会の開催を記念して築かれた鉄筋コンクリートの天守閣の内部は富山市郷土博物館である。現在、城郭建築では「本物志向」の木造復元が主流だが、当時の空気は、大空襲の被害者にとって「わが街が燃える姿を二度と見たくない」というのが願いだったのではないか。そうした中「燃えない建物」と捉えたのがコンクリート建築の天守閣であり、輝く存在として人々の目に映ったのである。「白亜の天守閣がすっと建ったとき、当時の人は「平和な時代になった」と感じたそうである。
                            一部の文筆は北國新聞、ガイドブックから掲載

 

まず土橋を渡って本丸の城内へ歩きます





堀と模擬天守
本丸石垣と堀とそこに建つ模擬天守は城内で絵になる。
富山城内で開催された富山産業第博覧会に合わせ複合連結式、
望楼型の三重四階の模擬天守として、彦根城や犬山城を参考に建てられた。




南側の土橋通路から見て、西面にひとつ、東面に2つ、北面に2つの計5鏡石がある。





③鉄御門の北面の鏡石




西面の一つの鏡石
 

東面の2つの鏡石



②鉄御門桝形
絵図によれば、桝形全面に一の門を南向きに置き、内部西側に東向きの鉄御門が配置
された構造であったが、一の門は計画のに終わっている。
鉄御門は石垣上に載る櫓門でなく格式を示す薬医門であった。





④多門櫓の石垣
鉄御門の両側の石垣上には、当初は二重櫓と多門櫓の建設が
予定されていたが、幕府の許可がでなかったのか計画のみであった。




⑤天守閣の富山市郷土博物館

2005年の耐震補強工事にあわせ、中世以来の富山城の歴史を
紹介する博物館としてリニューアルオープン、その前には戦災復興期の
代表建築物として、登録有形文化財に登録された。




江戸時代後期の富山城

 




天守閣は現在富山市郷土博物館として富山城の築城から明治時代以降の
城址の変遷に至るまで、400年以上にわたる歴史を紹介しています。

 






天守内部の様子















屋根⑥西出丸南面の堀
かっての西出丸は、東側に本丸との土橋があるだけで、
西方は水堀で囲まれていた。明治以降、南面を除く三方が埋められてしまた。



 

千歳御門
明治維新後、近世の豪農が取得した自宅の門として使用。
戦災の被害も受けず、富山城で唯一の現存する建物である。
所有者の寄付により城址公園内に修復移築を実施、2008年完成した。

 



   城内側から見た千歳御門





搦手門跡
搦手口は当初石垣が左右にずれる喰違虎口てあった。
万治年間(1658~1661)に現在のような平虎口(真っすぐな通路で
出入りする虎口)となり、その後外側に桝形の空間が整備された。地図を見ると、
現在のような両側が石垣となったのは天明年間(1781~1789 )以降のことである




本丸南側の石垣と堀とそこに建つ天守模擬天守と桜との饗宴が一番絵になる構図である


 

 

前田正甫像
富山藩2代藩主の前田正甫が所有する丸藥反魂丹が、江戸城内で腹痛を訴えた大名の痛みを治めたことをきっかけに、富山の薬は名を挙げ、諸藩から販売を嘆願された。諸国に行商されたことが富山の売薬・配置販売業のもととなった。
                                   



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佐々成政剃髪阯



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日本さくら名所100選に選ばれている松川沿い
松川沿いに400本植えられたソメイヨシノが春には美しい桜の
トンネルをつくり、毎年多くの観光客がお花見遊覧船を楽しんでいる。


  
  




 
松川の桜並木が幻想的に照らし出される頃、船にも灯りがともり、
川べりはさらに夢のような世界へと変わる。(松川遊覧船ガイドブックより)



 
富山市役所の展望台から富山城公園を望む




富山城天守閣の付近に最新型の路面電車が走る





文筆は一部「富山城を歩く」やガイドブック、
パンフレットなどから参照させていただきました