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 金沢市大手町にある武家屋敷寺島蔵人邸跡では、ドウダンツツジが見頃を迎え、白くかれんな花で染めた。今年は気温が高めだったため、例年より開花が2、3日早く、4月末まで楽しめるというので出かけた。                                               
 寺島氏は代々、加賀藩士として450石を知行された平士の家柄である。彼は文人画をよくし応養と号して、数多くの作品を残している。  また、寺島蔵人は12代藩主前田斉広が有能な藩士を抜粋し、その時教諭方という任務に就いた。斉広が急死するとその任務も解かれ、藩の重臣が政治を行ったが、正義感の強い蔵人はその政治に納得がいかず、上の位のものに堂々と反対意見を言った。そのため能登島に流刑され、波乱に満ちた生涯を閉じたという。              
 寺島蔵人邸跡は、現在1,179.53平方メートルの敷地内に家屋、土蔵、土塀、および庭園があり、家屋1階は、13畳半の座敷、5畳の茶室、4畳、6畳 、7畳、8畳の各室、2階は、蔵人の画室と伝える9畳の間、8畳の間、板の間2室等からの間取りになっている。建築年代は、蔵人の祖父にあたる五郎兵衛恵叙が安永6年(1777)現在地に邸地を拝領、邸宅を新築したとの記録によると18世紀後半の中頃と推測できる。中級武家屋敷の旧態をよく伝えている。
 庭園は、庭内中ほどの池、三尊石、蔵人が造らせたという青戸室石三重九輪の塔を中心に広がる池泉回遊式の平庭で、ドウダンツツジ、モミジ、タブの老木が生い茂り、古色蒼然とした趣を呈しています。春のドウダンツツジの開花、秋の紅葉の時期が見頃である。                                    
 

寺島蔵人邸の間取り

 
         

 
玄関口



I入場料 300円


入場料 300円



   
玄関から座敷に入る


 
13畳半の間に一間半の床があります。室内には蔵人の掛軸や、
浦上玉堂が滞在時に遺した扁額「乾泉」などを展示している。
座敷から庭の眺めはすばらしい。春の時期は
ドウダンツツジが咲いている。


 

座敷の床の間
蔵人は画家としても知られ、いろいろな絵を残している。

 

 三の滝
茶室にて抹茶と、寺島家の家紋をかたどった特製の落雁(300円)が楽しめる。


 
    
 
文化5年(1808)寺島邸を訪れた浦上玉堂が
ここで琴を弾いたと伝えられています。

             

 
    家屋の北側と東側には池泉回遊式の庭園が広がり、春はド
ウダンツツジの開花、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色
と四季折々の姿をあらわします。池は水のない枯池で、庭園の
名称「乾泉」の由来となっています。                

 
               座敷から眺めたドウダンツツジ                 
 



池泉回遊式の平庭で、ドウダンツツジ、モミジ、タブの老木が生い茂り、
古色蒼然とした趣を呈しています。
                      

                    

 
                    

 

庭園は、庭内中ほどの池、三尊石、蔵人が
造らせたという青戸室石三重九輪の塔

                    

 

訪れた時には、ドウダンツツジが満開で、その小さな白い花が咲きほこり
見事であった。このほか、紅葉の季節も見ごたえがあるという。



   
   庭から眺めた寺島邸








 

 

 

 
                        

 
展示室には寺島家に伝わる美術品や、彼の描いた作品が展示されています。


 



牡丹折枝図(寺島蔵人筆 )

                                    

 


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