9世紀、首都であったトレドを守るための砦であった場所がマドリッドである。その後
スペインの黄金期と称される華々しい時代を築いたフェリベ2世がマドリッドに都を移し、新たな歴史が始まった。
スペイン広場はマドリッドを東西に貫く大通りグラン・ビアの始点にあたる西の端に位置する。スペイン文学の傑作「ドン・キホーテ」の原作者セルバンテスの没後300年を記念して作られた広場。
王宮は10世紀ごろにイスラム教徒によって建てられ、16世紀にはハプスブルク家の居城であったが、1734年の火災で全焼、その後ブルボン家のフェリベ5世により再建された。約150m四方の建物には2800もの部屋あ゛あり、現在も公式行事に使われている。王室衛兵の交代式が毎週水曜日に行われる。
プラド美術館はスペインが誇る名画の数々が展示されており、世界3大美術館のひとつとされる。1819年、ウェルナンド7世の命により、歴代王室コレクションの保存、公開を目的として設立。3万点に及ぶ所蔵品の中から約3000点を展示しており、絵画館として世界トップクラスの規模を誇るなかでも、ゴヤやベラスケス、エル・グレコといった巨匠たちの作品は必見。なお、館内での写真撮影は禁止、手持物検査のあとクロークに預ける。
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