自然観察友の会は2日目、畳平をバス下車後、周辺散策のグループと乗鞍頂上(剣ケ峰)のグループに分かれて行動、私は乗鞍剣ケ峰の往復3時間コースに挑戦した。
バスターミナルから頂上剣ケ峰まで約3Km、標高差にして324m。ゆっくり歩いて3時間あれば3026mの山頂まで往復できる。畳平から剣ケ峰へ続く道、まだ、雪が残る畳平の水源となっている不消池(きえずがいけ)を過ぎるとコロナ観測所のドームが間近に見え、砂れきに薄紅のコマクサ、ハクサンイチゲなど高山植物が姿を見せ始める。さらに進むと右側に摩利支天岳(2873m)、コロナ観測所、左側は大雪渓でサマースキーを楽しむ人の姿も見かける。剣ケ峰の登り口となる小屋で小休憩、ここは食堂や売店、トイレチップの公衆トイレがあるのでありがたい。ここからいよいよ登山道の登りにかかる。最初は岩れきが多く滑りやすい道が続くが、中間から岩の上に歩くようになり、一度ジグザグを繰り返すと朝日岳(2975m)のコル(鞍部)に着く。ようやく反対側の景色が広がり、眼下に頂上湖の青々とした権現湖が見える。その向こうに雲上に白山が見えるはずだがやや霞んでいて見えない。来た道を振り返るとハイマツのじゅうたんの向こうにいくつかの峰が重なっている。山頂からは23の峰が見えるといわれる乗鞍岳の巨大が感じられる風景である。ここからは稜線の気持ちの良い道が続き、蚕玉岳(こだまだけ)2979mを過ぎると道は左右に頂上につながっていく。左の道は頂上小屋経由、右の道は頂上に近い。頂上はあまり広くなく天気の良い日は混雑する。でも、独立峰特有の何もさえぎるところのない北、中央。南アルプスなど360度の大パノラマが広がる。
|