私の知人で会社の定年を機に「能面に魅せられて」能面作りに励んでいる様子を紹介をしました。今回は、荒削り、中削り、仕上げ削りの工程を取材し、上塗り、彩色、化粧は次回に致します。
能面と聞くと無表情で白塗りの女性の顔を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。日本の伝統芸能である能で使われる面は大きく5種類(神・男・女・狂・鬼)に分けられ、その中の女の面が多くの人がイメージする「能面」に近いものです。無表情と思われがちですが、実は面を作る能面師の技が施されていて、見る角度によって表情が変化するといわれています。 四角い檜材から彫刻、塗り、彩色を経て作り出される表情豊かな能面に
手作りの余情を楽しみ、きっと限りない愛着を感じることでしょう。
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