今回は知人の宮本直樹さんの創作活動と作品の数々をご紹介します。
陶彫=陶磁彫刻とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、文字どうり、陶磁で人物や動物、仏像などつくる技法である。九谷では明治以降に生産が始まったとされ、特に小松市八幡には、松原新助という優れた先駆者が現れて発展、「八幡陶彫置物」の名を響かせたという。松原は、あの九谷庄三の素地もつくっていた名工である。
宮本直樹さんは、その八幡に窯を構える陶彫作家である。それが仏像であっても動物であっても、宮本さんの手によるものは、やさしく、どこか遥かなまざなしをして、観る者の琴線にそっとふれてくる。普賢菩薩の柔和な色は、九谷では稀な酸化焼成で生まれるものである。白象を包む釉薬とともに、宮本さんならではの表現方法である。
(ふでばこ16号より) |
宮本直樹の陶歴
小松市八幡で1944年に生まれる
日本陶彫会会員
九谷焼伝統工芸士
白陶会会員
日展彫塑部入選
現代美展受賞
など数々の受賞
下記は宮本直樹さん関連のHPにリンクします
石川の逸品
陶彫 釈迦如来像
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