京都の秋の紅葉スポットは暇がないぐらい沢山あります。紅葉シーズンにもなると有名なお寺や神社寺院は京都観光や行楽で訪れる多くの人たちで賑わいます。今回は「隠された京都の紅葉スポット」として、長岡京の
光明寺
、嵯峨野の
宝厳院
そして
岩倉実相院
を訪れました。近年、この3ケ所は雑誌やテレビなどに紹介され、個人的にも京都屈指の紅葉名所だと思います。
葉
光明寺
は京都府西・長岡京市粟生野にある西山浄土宗の総本山で、紅葉が非常に美しいお寺です。1175年に法然上人がここで初めて南無阿弥陀仏の浄土宗の説法が最初に行われた地であり、当時は源平合戦の折、平家物語に登場する源氏方の有力な武将の熊谷次郎直美が、法然上人の遺骨をこの地で火葬して弔ったと伝えられている由緒あるお寺である。
総門
御影堂
信楽庭と勅使門
三の滝
の
もみじ参道
もみじのじゅーたん
宝厳院
は天竜寺の塔頭で通常は非公開。寛政2年(1461)室町幕府の菅領細川賴之公により天竜寺開山夢窓国師の第三世法孫聖仲永光禅師を開山に迎え上京区に創建。応仁の乱により焼失するなど幾多の変遷をへて現在の嵯峨野の地に移る。ここの庭は嵐山をたくみに取り入れた借景回遊式庭園となっている。庭園内に横たわる巨岩は「獅子岩」と名づけられている。また、「獅子吼の庭」と呼ばれ、「仏が説法する」の意味があり、庭園内の紅葉を眺めながら散策し、鳥の声、風の音を聴くことによって人生の心理、正道を肌で感じる。これを「無言の説法」といい、。心がとても癒される庭であると言われている。
方
の
当
実相院
は別名「岩倉門跡」と呼ばれ、門跡寺院はその寺院の住職が天皇家の血を引く方々が務められた格式の高い寺院のことで、代々皇室から大きな支援を受けて栄えていた。客殿は東山天皇の妃・承秋門院の旧宮殿を拝領した。この寺院の見所は、庭の紅葉が客殿の床に映り出された「床もみじ」であり、幻想的で他所で見られない美しさを魅了した。残念ながら客殿内は撮影禁止になっており「床もみじ」の写真を撮ることができませんでした。生でぜひ見て欲しい名所です。
「床みどり」 「床冬げしき」 「床もみじ」
写真の上方が庭、下方が床になる
客殿内の撮影禁止のため「絵はがき」から転載しました。
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