今年の夏はネットでの山情報では天候不順であるが、北アルプスの稜線の涼風を求めて八方ゴンドラ駅から2つのアルペン・グラードのリフトに乗り継ぎ、八方池経由で唐松岳頂上、唐松岳山頂山荘で一泊し翌日、五龍岳頂上を目指して遠見屋根を下りテレキャビン山頂駅まで下山の登山計画であったが、結果的に翌日は山頂付近のガス発生のため唐松岳だけの登山となった。
 当日、夜中の午前3時に自宅出発、北陸高速道路経由で白馬八方山麓駅7時に到着。早速、ゴンドラ、2つのリフトに乗り継ぎ、到着の八方池山荘(1830m)から八方池(標高2060m)まではトレッキングエリアとして親しまれている。このコースは白馬三山(白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳)、五龍岳など北アルプスの山々が間近かに迫る眺めの素晴らしいコース、天気の良い日に八方池は白馬連峰が水面に映ると神秘的な光景に出会えて絶好の撮影スポットになる。また、夏は高山植物の宝庫として知られている。  私たちは八方池から登山エリアである本格的な登山道を歩き、唐松岳山頂(2696m)を目指した。
 八方池を過ぎると下の樺、上の樺といわれる場所で曲がりくねったダケカンバ巨木の間を通り抜け、扇雪渓では盛夏でも残雪に触れることができ小休止。丸山のピークを超えて唐松岳へと続くと稜線に飛び出せば立山連峰の大展望が広がる。そして、唐松岳山荘に到着。唐松岳山頂へは往復40分ほど歩ける。また、山頂からのご来光も必見であるが私たちは残念ながらガスのため眺めることができなかった。唐松岳下山し途中糸魚川付近の道の駅温泉に入浴、帰宅は午後6時であった。

 

ゴンドラリフトきっぷ売り場
片道1400円 往復2600円


 
                        
ゴンドラリフトアダム 8分

 

兎平駅

 

鐘池の湿原クラードクワット
この斜面は長野オリンピックのアルペン競技が行われたところ
 

 
                        
スキー場の黒菱リフトが私たちを運んでくれる

 
三の滝
リフト終点にある八方池山荘

 

しばらく滑らかな岩場の遊歩道といった雰囲気の道を
過ぎると木道が現れ、歩きやすくなってくる。

 

木道周辺には高山植物が咲き豊富である

 

歩きやすい整備された木道コースで展望が開ける
三の

 
木道の途中に小休止できるベンチが2箇所があって
家族ずれが弁当を食べている様子が見られる
      



木道コースからなだらかな岩道コースに
変わって八方池につながる。


 
                        
八方池は青空であれば白馬三山が映るのだが・・・・
                             
 
     小高い丘に囲まれている八方池  
           

                         
八方池も曇っていればただの水溜り・・。
なかなか思った写真を撮るのは難しい。

 
                        
八方ケルンを過ぎると本格的な登山道コースになる。
ケルンとは登山道には道標や記念碑として積まれた場合、
遭難碑として積まれた場合があって八方尾根によく
使われている。                        

                         
いよいよ八方池を跡にして登山道に入る。

                         
唐松岳への道のりは長いがゆっくり歩こう



だんだん険しい登り坂になって歩きにくい


 

登山道の最初の場所に水が沸きでている箇所。貴重な水である。

 

当時下ノはダケカンバの樹木帯。高度を上げていく。
しかし、木々が日よけになり涼しく感じる

 

当時険しい冬なのか大きな樹木、ダケカンバが
        横倒しになっているところもある。   


 

急な登りにひと汗をかくとお花畑の斜面に出ると和みます

 

上ノ樺は大きな石ころがごろごろ
積み重なっていて歩きにくいところである


 

扇雪渓は一番大きな雪渓でテントキャンプが
できる場所。私たちはここで小休止します。


 

下から雲が巻き上げて、そそり立つ岩峰。

 

もう少しで丸山ケルンへ

 

山小屋へのヘリコプターの荷揚げを行っているようだ。
山荘での美味しい食事に出会えるのもありがたい。


 

丸山ケルンのある広場で小休止
丸山ピークから目の前は360度の山々のパノラマである。

 

丸山ケルン


 


遠方に五龍岳と手前に五龍岳へ向かう稜線、
縦走路がある。岩稜、鎖場の連続で険しく
岩場は落石が多くスリップ事故も発生しているという。 


 

稜線をしばらく歩いていたら小猿を見かけた。
木の実が豊富にあるのか、このような高いところでも
猿の生息範囲が広がっているようだ。


 

白馬岳から唐松岳の間にある険しい不帰の嶮(かえらずのけん)。
岩峰の縦走路では北アルプスの難所のひとつ

 

左側は絶壁。石に躓くと転げ落ち、気をつけて歩くことにする。

 

脇道で花写真を撮る女性登山者。
最近は女性の山登りが増えているようだ

 

岩場の連続である。しっかり下を見ながら
転ばないよう気をつけて歩くことにする。


 

唐松岳へ続く稜線ゴツゴツした岩場が多い。

 

ここは落石に気をつける場所。きちっと木橋で歩きやすい

 

鎖、ロープにつながって歩けば危険ではありません。

 

ここを過ぎればもう少しで山荘へ頑張ろう

 

ようやく赤い山荘が見えてきた

 

改築されてとても綺麗。トイレも水洗で臭いも全くありません
一泊2食 9800円 水のペットボトル 300円 収容人員 350名



 

唐松岳山荘前から唐松岳山頂を望む
明日は唐松岳頂上でご来光を拝みたいものである。
山荘から山頂まで往復40分の道のりである。


 

白馬三山
左側から白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳


唐松岳で出会った花々