青い線は観光新道  赤い線は砂防新道
富士山や立山とともに「日本三霊山」といわれている石川県にある白山(2702m)に1泊2日の登山を挑みました。8年前、40周年記念として室堂センターの改修のときに登山しましたが、今回は甚之助避難小屋が新装になりました。コースの登りは砂防新道、帰りは観光新道の予定でしたが、室堂付近は霧のち雨でしたので エコーライン経由、砂防新道で帰ってきました。コース は次のとおりです
:登り 別当出合→中飯場→甚之助避難小屋→黒ボコ岩→弥陀ケ原→ 五葉坂→室堂センター  (所要時間6時間)
帰り: 室堂センター→御前峰(ご来光)→五葉坂→エコーライン→南竜道→砂防新道→別当出合(所要時間 5時間) 

一日目:家を7時に出発、別当出合(駐車無料)まで自家用車で走り、新装なった吊り橋を渡って、しばらく歩いたところで新たにできた急坂(登りのみの一方通行)であるが道路が整備され歩きやすくなっていました。1時間後、中飯場で小休憩ようやく足も慣れ快調、その後、樹林帯に入り、柳谷川が右側に見て、川の中腹には不動滝、工事中の砂防ダムも見える。整備された登山道はジグザグを繰り返し、ぬかるみがちの階段が続きます。途中、降りている登山客と声をかけながら、お互い励まし合い、段々、帰りの客がうらやましくなる。避難小屋の甚之助小屋まで一気に進むが途中からぺースが遅くなる。これも年のせいとマイペースで進む。やがて、甚之助避難小屋に到着ここで昼食、今年、新装なった避難小屋(水洗トイレ、水場、毛布が有って寝泊まりできる):また、景観も良くなり、しばらくすると南竜の分岐点、室堂への近道を左側へ行きます。ここは少々難所なコースだがお花畑(ニッコウキスゲなど満開)があって疲れた体を癒してくれる。途中、延命水を飲み、延命水はチョロチョロしか出ないが疲れた体に冷たく、とても美味しく体が染み渡る。、しばらく歩くと黒ボコ岩に到着、ここでガスが出始め、スピードをあげる、登山道は弥陀ヶ原の木道に変わり、傾斜が穏やかになり、コバイケイソウなどの高山植物が咲き乱れている。気持ちよく木道を歩くと、やがて、五葉坂の急な傾度を上げ榛林地帯の景観が良く、振り返ると弥陀ヶ原が一望でき、しばらく登ると目的地の室堂センターに到着した。
2日目:早朝、午前4時起床、多少ガスが御前峰にかかっているが登り始める。御前峰には日の出を待つ登山客でいっぱい。午前5時23分、太陽が上って万歳する。山の天候は変わりやすい。先ほどまで良かったのに土砂降り、帰りは観光新道の予定を変更して、天候が良くなるのを見計らって、室堂を8時出発、エコーラインのお花畑で高山植物を見ながら下山する。帰宅は午後3時になった。


別当出合の旧吊り橋は平成16年5月土石流により流出、新吊り橋が完成しました。
長さ 117m、幅 1.2m、標高1260m 

吊り橋を渡ってしばらくして一方通行、登りは急坂の階段(青線)、下りは従来の登山道(赤い線)で道が狭い 
 
今年、新装なった甚乃助避難小屋
(トイレは水洗、中二階が有って毛布あり)

  画像にマウスをのせると大画面が表示します。
登山口休憩所
 
登山登録名簿に記入
 
霊峰白山、この鳥居をくぐっていざ出発
 
白山登頂出発点の吊り橋
 
急坂の階段を登る
 

第一休憩所の中飯場 洗面、トイレあり
  中飯場
中飯場を小休憩後、室堂へ
 
樹木林でほっと一息
 
砂防ダム、不動滝を右側に見ながら登る
 
不動滝
 
  不動滝

ガスがかかる山々
  
甚之助小屋で休憩後、室堂へ向けて出発
  
旧甚之助避難小屋が残っている
  旧甚之助避難所
黒ボコ岩方面に向けて道が狭くなる

ニッコウキスゲが癒してくれる
  

延命水が疲れた体を助けてくれる。水量が少ない

黒ボコ岩が目前
   黒ボコ岩
黒ボコ岩に到着
 
岩に登って若者がはしゃいでいる。元気がいい

人筋の木道の弥陀ヶ原の湿地帯
  弥陀ヶ原

弥陀ヶ原にはまだ残雪がある
 
五葉坂から弥陀ヶ原を望む
 
午後4時、室堂センターに到着
 
室堂センター
室堂から御前峰を望む
 
白山奥宮祈願殿でお守りを買う
 

室堂で受付をする
 
食堂
 
夕食メニュー
 
ご来光
 
登山客が万歳する
 

2702mの御前峰で記念撮影
 
奥宮でお参り
 
エコーラインから南竜小屋を見る
 
南竜の分岐点で小休憩 子供達の登山グループと出会う
 
落石を除去する巡回員
 

 
  高山植物は厳しい自然環境に耐えて花開くと言われています。冬は雪に埋まれ、夏でも低温で日照時間が短く、1年で数ミリしか成長出来ないのです。しかし、高山植物自身は案外快適に思っているかも知れません。「厳しい」と言うのは、人間が自分の尺度に当てはめた勝手な感覚だと思います。
 ところで、白山は中部山岳から孤立した高山で、その高山帯も主峰を中心とした狭い地域に限定されています。そして、2702mという高山帯としては下限の標高。また、これより西には高山と呼ばれる山域はありません。そのためか、白山を南限から西限とする高山植物は100種を越えると言われています。最近の「暖冬傾向」の中で、白山に咲く花は高山植物としてはぎりぎりの環境に耐えているのです。
 白山の花は比較的早期に咲き、その季節は梅雨と重なるため、白山の花は雨に打たれながら開くそうです。雨に打たれた花は痛みます。チングルマやイワギキョウなどは花弁が裂けることもあります。傷だらけになって咲いている花を見ると、よく頑張っているなと思います。傷ついた花に罪はありませんが、写真の題材としてはいろいろと不都合があります。傷つかない美しい花を探さなければなりません。這いつくばってアングル、ロケーションを考えると不便です。マクロで見るくらいの気持ちが必要だと思います。
いつか、花の傷つき耐えて咲く美しさを、ありのまま表現できればいいなと思います。    (つぶやきより)
ミヤマシシウド
 ミヤマシシウド
クガイソウ
 
クガイソウ
ハクサンフウロ
 ハクサンフウロ
イワカガミ
 イワカガミ
ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ 

クルマユリ
  クルマユリ
ミヤマダイモンジソウ
 ミヤマダイモンジソウ
クロユリ
 クルマユリ
シナノキンバイ
 
シナノキンバイ
イワギキョウ
 イワギキョウ  

アオノツガザクラ
 アオノツガザクラ
ハクサンコザクラ
 ハクサンコザクラ 
ゴゼンタチバナ
 ゴゼンタチバナ
ヨツバシオカマ
ヨツバシオカマ
ヤグルマソウ
ヤグルマソウ  


コバイケイソウ
コバイケソウ
チングルマ
 チングルマ 
カライトソウ
 カライトソウ
オンダテ
 
オンダデ
コシジシモツケソウ
コシジシモツケソ  
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