郡上八幡城は、日本一美しい山城と言われており、奥美濃の山上に天空の城のように、時には雲上に白亜の天守が聳え立つこともあり、天気の良い日に天守から眺める郡上八幡の町と奥美濃の山々の風景は、険しい天守への道を忘れさせる程に美しい景色である。
今から350年ほど前の寛永7年に、6代城主の遠藤常友の時代に城郭として幕府からのお墨付きをいただいた。この城の敷地には約100ものモミジなどが植えられていて、秋には白い城壁に紅葉が映えて奥美濃の山並とそれを覆う霧を従えてまさに『天空の城』と言える情景を見せてくれる。その姿を見たら「日本一美しい山城」と言われるゆえんである。
模擬天守としては全国的にも珍しい木造で造られた(本天守は現存する木造再建城としては日本最古となる)。、内部は歴史資料館などとして利用されている。市街地を流れる吉田川のほとりに聳える。城自体は小規模だが、城下から眺める城の風景や、城から見下ろす城下町のたたずまいは大変美しい。作家の司馬遼太郎は「日本で最も美しい山城であり・・・」と称えている。
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