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  永平寺は、今から約770年前の寛永2年(2244)道元禅師によって開かれた坐禅修行の道場です。境内は三方を山に囲まれた深山幽谷の地に大小70余りの建物が並んでいる。
 永平寺を開かれた道元禅師は正冶2年(1200)京都に生まれ、14歳の時比叡山で出家し、24歳の春、中国に渡り天童山の如浄禅師について厳しい修業をされて、お釈迦様から伝わった「坐禅」という仏の教えを受け継がれて日本に帰られました。初め京都に道場を造りましたが、寛元元年(1242)、波多野義重公の要請もあって越前の国(福井県)に移られ永平寺を開かれ、現在は大本山曹洞宗の大本山として、僧侶の育成と壇信徒の源となっている。
 その昔、訪れたときは、とても厳格な参拝を求められ、「服装の乱れは、心の乱れ」とシャツのボタンがはずれているとカツを入れられたものですが、今回は全くそのような雰囲気がなかった。しかし、歴史ある大本山ならではの雰囲気の中で厳粛な気持ちにはさせられた。近くに越前そば屋があって蕎麦を食べて帰宅した。 写真撮影は修行僧に向けない限りOKであった。

 
 永平寺の入口      

 

正面の入口にある参道、杉木立で横に永平寺川が流れている

 

修行僧・一般参拝者すべての人の通用門



吉祥閣
売店、志納所がある場所である。

 

傘松閣の床の間

 三の
156畳敷きの大広間で、昭和5年建築
当時の天井絵をそのまま修復した

 三の滝
天井絵は昭和5年当時の著名な画家144名
による230枚の花や鳥を中心に描かれた色彩画

 
                        

 

廻廊から仏殿を望む 



仏殿
七堂伽藍(山門、仏殿、僧堂、庫院、東司、浴室、法堂)
の中心位置し、永平寺御本尊で釈迦牟尼仏が祀られている   


 

七堂伽藍はすべて廻廊でつながっている


 


 

大庫院(だいくいん)の内部
大庫院は食事を司る台所を始め賓客の接待の間がある。   

 

法堂(はっとう)

建物は天保14年に改築され、禅師説法の道場であり、
毎朝のお勤めや法要が行われる。


 

永平寺の名物「大すりこぎ棒」
明治35年に改築された仏殿の地突き棒を捨てるに
おしいと丸めて「すりこぎ棒」にして飾られている。


 

法堂から仏殿を望む風景は、
    山深い中に建っているのがわかる   

 
    承陽殿より承陽門を望む


 

承陽殿の内部
承陽殿は明治14年の改築で、永平寺の御開山道元禅師
の御真廟、いわばお墓であり日本曹洞宗の発祥の根源
として聖地ともいうべき場所である。


 
中雀門
山門と仏殿の間にある門を中雀門という。
山門から仰ぎ見る眺めは気品ある壮厳な建物である。

 
大庫院
昭和5年の改築で、一階には食事を作る典座寮と
呼ばれる台所、玄関の正面には足の速いことで有名な
「韋駄尊天」が祀られ、二階は来賓接待、
三階は150畳の大広間「菩提座」がある。




 左側が山門、右側が仏殿


 
松平公廟所
葵の御紋がついている門をくぐると、
越前三代目松平忠昌公の五輪塔がある。


 
山門
山門は修行僧が入門する玄関にあたる。永平寺最古の建物。 
三解脱門とも呼ばれ、仏の世界に入る関門。


 

山門の階段を上がると五百羅漢が祀られている。   


 
山門の天井


 

山門の一階には仏教の守護神である四天王が安置されている。

 

見上げれば「吉祥永平寺」の命名由来
の額が掲げてあり、高祖大師が傘松峰を吉祥山
に改めた折の法語が書かれている。  


 
山門から中雀門を望む

 
僧堂
修行僧の根本道場で坐禅、食事、就寝などを行うところ。


 
七堂伽藍は回廊でつながっており、外側から見る回廊


 
鐘楼堂
昭和38年の改築で、中に吊るされた「除夜の鐘」
で有名な大梵鐘は重さが焼く56トンある。大梵鐘は1日に
朝、昼、夕方、夜の4回修行僧が撞く。一撞きごとに
お拝をして撞かれる梵鐘の音は、聞く人すべてに清らかな
心の安らぎを与えてくれる。


 

報恩塔

平成8年宮崎奕保禅師の発願で建立。写経を納める塔。




唐門

 
坐禅(ざぜん)
 

行鉢(ぎょうはつ)
 
作務(さむ)
 

朝課(ちょうか)
                       雲水の生活
5                                  永平寺パンフレットより
 ◎坐禅 坐禅は修行の根本。背筋を伸ばして市井を正し、静かに息を整えて座れ ば心も自ずから正しくなり、み仏の徳が備わる。                             
 ◎行鉢 行鉢とは正式な作法に則り食事を頂くこと。永平寺の食事はいわゆる精 進料理 と言われる菜食で、食事も大切な修行。                         
 ◎作務 坐禅だけが修行のすべてでなく、坐禅の精神を日常生活に展開していく ことこそが大切。毎日行われる廻廊掃除など作務はいわば「動の坐禅」と言える。                           
  ◎朝課 朝の坐禅が終わると、法堂で朝課(朝の読経)が始まり、東の空がほんのりと白みがかかった頃、修行僧の一糸乱れぬ読経の声が一時間あまりの山内に響きわたり参拝の皆さんと共に心が清浄になる厳かな一時 である。                                      

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