平成22年10月24日、バスを利用して、自然観察会(参加者51名)が赤目四十八滝(三重県名張市)に出かけました。自宅を6時出発、高速道路経由で赤目に10時30分到着、紅葉にはちょっと早いがカメラと三脚を担いで散策路の案内のパンフを見ながらシャッタを押した。この赤目四十八滝は奈良と三重のほぼ県境の東西に流れる滝川の上流4Kmにわたった渓谷美を見せている。そして、「日本の滝百選」「森林浴の森百選」にも選ばれている。また、この渓谷は巨瀑こそ持たないものの原生林に包まれた渓流沿いにボランティアの手による遊歩道が整備され、大小さまざまな顔を持つ滝を鑑賞しながら、往復3時間ひたすら歩き、空気がひんやりと涼しげで、水も澄んでいて心洗われる一日でした。ただ、紅葉の頃に再度、訪れてみたいと思ったが遊歩道が一部狭いところがあり、アップダウンの階段が多く、同じ思いの観光客がいて相当に混雑すると思い諦めた。赤目五瀑として有名なのが不動滝、千手滝、布曳滝、荷担滝、琵琶滝である。現在は存在するのは四十八滝の極くわずか、代表的なものを紹介した。

 
                        
日本サンショウオセンターは赤目四十八滝の入口
にある全国でもめずらしいミュージアムである。  

 

日本サンショウオセンターのオオサンショウオは赤目生まれで「生き
    た化石」と呼ばれ、稀少動物の「特別天然記念物」に指定されている。           

 

霊蛇滝(れいじゃだき)

落差6m、幅3mそのものの美しさ、澄んだ滝壺も滝に劣らぬ
 美しさです。霊蛇滝の名は白蛇が岩を登る趣があり、滝の流れの
 中に顔を出す岩が竜の爪痕を思わせるので付けられたそうです。



    不動滝(ふどうだき)

高さ15m、幅7m、滝壺の深さ10mの名瀑。不動明王にちなんで
 名付けられたもの。「滝参り」とはこの滝に参ることを意味し、明治
の中ごろから奥へ入れなくなった。                  

 

乙女滝(おとめだき)

滝も淵も小さく、やさしく清純な乙女のような滝。滝の中に深さ1m
くらいの壺があり、乙女滝と名付けられた。

 三の滝

散策路

われわれ会員51名は渓谷美を見ながら4kmの遊歩道を歩き続けた。

 
                        
八畳岩

八畳もある岩石とも思えないが・・・

 

千手滝(せんじゅだき)

高さ15m、幅4m、滝壺の深さ20m。滝、岩、樹木、滝壺が調和して、
絵のような美しさです。岩を伝って千手のように落水するところから
名付けられたとも言われ、千手観音にちなんで名付けられたとも
言われています。                       



千手滝

   

布曳滝(ぬのしきだき)

高さ30mから一条の布をかけたように落ちる滝は、赤目五瀑の
ひとつにふさわしい美しさです。全国各地に同名の滝がありますが、
赤目の布曳滝はその代表格。滝壺の深さは30mもあり、
  固い岩をえぐった水の力には感心させられます。                  
                

 

竜ケ壺(りゅうがつぼ)

    大きな滝でないが水の力が一面の岩盤を掘り抜いて、
  物淒く深い滝壺ができていると言われている。
        

 

斧ケ淵

   急な階段が幾つもあり、人が交差するのに大変である      

 

陰陽滝(いんようだき)

     大自然が生み出した陰陽和合の妙景、陽は滝の流れを指し、
  滝壺は陰を表す。                       

 
                        
百畳茶屋

 
                        
百畳茶屋付近で昼食

 

七色岩

岩の上にはマツ、モミ、カエデ、サクラ、アカギ、ウメモドキ、ツツジの
七種類の植物が自生していて季節によって色づくそうです。     
  

 

姉妹滝(しまいだき )

    大小ふたつに分かれて落ちる滝、右を姉滝、左を妹滝と言い、
仲の良い姉妹を思わせるところから名付けたらしい。  


                        
骸骨滝 (がいこつだき)

渓流にかかる小さな滝です。落ち口には骸骨に似た岩が
横たわっているのでこの名が生まれたそうです。      
(


 

荷担滝(にないだき)

高さ8mの滝が岩を挟んで二つに分かれて流れ落ちるさまが、
荷を担っているようで荷担滝と名付けられた。滝の前方の高
 所から見ると、すぐ上にも深さ10mほどの滝壺とそこに落ちる
 滝があり、渓谷随一の景観と絶賛されています。         

 

荷担滝

 


琵琶滝(びわだき)

赤目五瀑の最後に、高さ15m、絶壁に囲まれた岩風呂のような
滝壺は、深い蒼色をしていて、深さは10m。滝の形が琵琶に似
ているので名付けられた。                       

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